深まる秋、肌寒い日も増える頃、日本の秋の風物詩といえば紅葉。
各地でもみじ狩りが話題になる中、愛知県犬山市の名所もメディアで紹介されるなど、毎年注目されています。
犬山市の【寂光院】は名称【継鹿尾山八葉蓮台寺寂光院】で通称「もみじ寺」とも呼ばれ、弘法大使を宗祖とするお寺です。
毎年もみじまつりの期間は寂光院が発表しており、2025年は11月8日(土)~12月7日(日)の開催予定となっています。
訪れたことがない方も、久しぶりに行ってみたいと思う方も、昨年までの【寂光院】の紅葉狩りレビューを参考にして是非行ってみてくださいね。
※掲載内容は訪問当時のものであり、時期により有効ではありません。
【寂光院】所在地や開山・駐車場情報など
寂光院の詳細情報を紹介します。

所在地
営業情報
| 住所 | 愛知県犬山市継鹿尾杉ノ段12 |
| 電話 | 0568ー61ー0035 |
| 開山日 | 年中無休 |
| 開山時間 | 8:00~17:00 |
| 駐車場 | 寂光院内40台弱 紅葉時期は近隣に臨時P多数 |
| SNS | Instagram HP |
| チェック | 現金必要 |
駐車場
駐車場をご紹介します。
境内駐車場
入口には立派な門があり境内に駐車場はありますが、もみじまつり開催期間は、境内駐車場が有料となります。

開放時間の午前8時から午後5時までで、駐車時間数の縛りはありませんが、長時間利用は不可になっています。
もみじ祭り期間中は、駐車場案内に係員さんが常駐されているので指示に従いスムーズな流れに協力が必要です。
総門に繋がる道路は一方通行の案内がされていて、車両は2方向から来場、帰路も指定があります。

※現在地が総門
係員さんに誘導されたら境内に入り、駐車料金を係の方に払うと、この駐車場案内がもらえますので、指定番号の駐車場に停めてください。(現金のみ)

山の中の道なので、規制を無視すると、渋滞で身動きが取れなくなる可能性があります。
臨時駐車場
周辺には臨時駐車場が多く設置されますので、少し遠くても空いていたら、ココだ!と思うところで駐車して徒歩で来場されるのもおすすめです。

※寂光院第3駐車場
周辺は一方通行を誘導しているので、さっきの駐車場空いてたから戻りたいと思っても、Uターンは至難の業。
境内の駐車場に入るには渋滞は避けられませんので、徒歩が一番早いことも珍しくありません。

アクセスの方法
【寂光院】はホームページが充実しているので、駐車場案内やアクセス等、それぞれの来場方法で確認されると確実です。
周辺情報
周辺道路の注意点を紹介します。
案内看板
ルートは限られているので、近隣には看板がちゃんと設置されており、案内通りに進めば安心です。

この日は平日の午前ため、警戒するほどの渋滞はありませんでしたが、ピークの週末は渋滞の最後尾へ着いてから門を通れるまで30分から1時間かかることもあります。

徒歩の方も多い
【寂光院】境内は「東海自然歩道」が通っているため、近隣は登山を楽しまれる方も多く歩いていらっしゃいます。

臨時駐車場から歩く方や、登山目的の方、団体で歩かれていることもありますので、車の通行には十分ご注意ください。
その他
日頃は参拝される方も利用される犬山市コミュニティバス「わん丸君バス」の停留場が近くにありますが、もみじまつり開催期間は停留所とバスのルートが一時変更になります。
コミュニティバスを利用の方はご注意ください。
【寂光院】もみじまつり境内の様子
2024年時の美しい紅葉や境内の様子を紹介します。
駐車場からの坂道
境内の駐車場からは坂道を徒歩で上がりますが、それなりの勾配です。
【寂光院】はこの先はスロープカーがあるので、足腰のご不自由がある方や車いすの方の参拝もいらっしゃいます。
自力で無理をせずに安全に通行して下さいね。

※送迎者等は通行可能
この坂道からスマホやカメラを構えて上を見上げている方がとっても多くなりますが、この山道の途中、優しいお顔でお出迎えしてくれているお迎え地蔵さんが居ますので、是非足を止めて見てくださいね。

駐車場から坂を上がりながら見える景色も、既に山と紅葉のコントラストが美しい。

この坂を上がりきると、事務所やお茶処があり、周りはどこも美しい景色で囲まれています。

本堂へお参りできない方や、御朱印等の案内看板です。

もみじの前に
本堂へは石段とスロープカーがあります。
石段
ここから七福坂という320段の石段が始まります。

階段というとちょっと警戒してしまいがちですが、大人で5分程度、ゆっくり登っても15分かからないくらいなので、休憩しながら景色を楽しみつつ登りましょう。

ここ「千体観音」には、小さな観音様がずらりと並んでいます。

階段途中ではお地蔵様など、景色以外にも見どころがありますよ。

石段の幅はそれほど広くないですが、整備がされているので手すりもあり、登りやすい階段でした。
スロープカー
足腰が不自由な方や階段は自信がない方には、たった4分で展望台や本堂の場所まで上がれるスロープカーが安心です。
注意点

紅葉のトンネルをくぐりスタートしますが、山頂まで景色が良いかと思いきや、特にスロープカーからの眺めは普通に山の中なので、それだけは誤解がないようにご注意ください。
始めの景色が綺麗なのと、時々、木が開けた場所は遠くが見渡せるなどしますが、あくまで上へ人を運んでくれるルートです。
まずはスロープカー乗り場で、並んで順番を待ちましょう。

1回につき最大6人乗りなので、意外と時間がかかるんです。
乗り方は簡単
シーズン中、登り口には係員さんが配置されています。
義務ではありませんが、片道200円以上ご志納下さいとありますので、皆さん設備維持の為にも入れてくださいね。

乗り降りには階段がありますので、車いすの方はお連れ様で抱えてスロープカーへ乗せるか、この階段だけご自身で上がったりしてみえました。

上の昇降所は無人でした。
喫茶
石段の麓に休憩所となる喫茶店があります。

紅葉を楽しんだ後や、登山の方も多く休憩所として利用されます。

【寂光院】もみじまつり展望台
さて、いよいよ約1000本の紅葉有する展望台や本堂の景色をご紹介します。
紅葉写真
何よりも実際に眺め、日本ならではの風情を楽しんでいただくのが一番という大前提で、紅葉が綺麗な写真を素人写真ですが掲載していきます。
国の登録有形文化財である本堂を背景に、こちらの画角は定番ショットで、手前の紅葉と奥行き感を出す本堂が良いバランスです。

山の上で日当たりも良いので、色づきがとても濃く美しいですね。
終わりかけになった赤茶の葉も、より紅色に深みを演出している気がします。
1本の木から、青葉や赤く色づき始めの葉までグラデーションも素敵ですね。

空を見上げれば、どこもかしこも紅葉。

本堂の前にシンボルツリーのような1本、色形共に美しいもみじ。

日本建築の美しさと一緒に。


少し引いて周りの景色と眺めると、紅い色が一層際立ちますね。

濃淡の美しい紅葉は、木曽川沿いの立地にあり寒暖差や日当たり等の条件の成せる芸術だそう。
展望台やその他
本堂以外にも重要な文化財やお参りスポットなど色々とあるんです。
随求堂
本堂と回廊をつなぐ随求堂も、国の登録有形文化財となっていて、こちらも見ごたえある建築物です。

※写真は向って左が本堂の裏、右は随求堂
こちらは随求堂の回廊ですが、整然としていて美しい。

本堂も同じようにぐるりと回廊があり、曲がるたびに視界に入る景色はそれぞれの魅力があって素晴らしいです。
是非回って見てくださいね。
展望台
展望台は、弘法大使像が見守る絶景スポットで、愛知県境の犬山ならでは、岐阜県まで見渡せる景色が広がっています。
こちらの階段を上がった先が絶景展望台です。

学問の神様として知られる弘法大使の像は、よく見ると筆を右手に持っている「筆弘法大使」像なんですよ。

あの織田信長も眺めたと言われる景色を是非堪能してくださいね。

もちろん、絶景は紅葉の時期でなくとも美しいので、空気の澄んだ日ならどこまで見えるのでしょう。

なかなか岐阜城まで肉眼で見るのは難しいですが、犬山城はしっかり見えます!
モンキーパークの観覧車や木曽川を望み、時折モンキーセンターのお猿さんたちが共鳴している声も響いています。
各種案内
こちらの記事はもみじまつり特化の為、とても解説する知識はありませんが、境内には様々な案内が出ています。

当たり前のことですが、境内では休憩所以外での飲食は禁止ですのでマナーを呼び掛けています。

上の看板にもあるように、本堂の裏手を少し登ると弁財天があり、縁結びのお参りが出来るそう。
【寂光院】では、「七七月まいり」という月1回の行事があります。

弘法大使をお祀りしているので、学問成就のご利益や、本堂の真裏側からお参りすると安産、子育ての祈願等、【寂光院】では様々な参拝が可能なんです。
健康祈願に手や素足でお参りするスポットも。

登山ルートは【寂光院】より先に続きますので、本堂周辺には色々な脇道が続いています。
まとめ
さて、【寂光院】のもみじまつりについて参考なりましたでしょうか?
秋深まり、日暮れも早くなると照明の少ない山では思いのほか暗くなるのが早いです。

紅葉目的の方も、登山の方も、夕暮れ時の時間に無理のないように楽しんでくださいね。
【寂光院】はホームページがとても充実していて、有形文化財や建築こと、年間の行事や境内案内図など、とても分かりやすい解説や動画も掲載されています。
詳しく知識が学べるHPも、是非チェックしてみてくださいね。
帰路は総門から直進で案内されています。
木曽川へ突き当たるので、その後、こちらの看板のように進んでください。

今年の紅葉も素晴らしい景色がまた見られますように。
