犬山には姫之宮として有名な、「大縣神社」があります。
女の子を連れたお宮参りの方など、通年多くの参拝者で賑わっています。
年間行事なども多く、ゑびす祭、豊年祭や、梅まつり、お稚児行列など公式のHPでも行催事案内が分かりやすく載っています。
今回は参拝の順番や大縣神社の簡単な説明を交えて現地レビューしたいと思いますので、お参りの際にはご参考にどうぞ。
梅まつりの詳しい記事はこちら↓
※掲載内容は訪問当時のものです。
姫之宮【大縣神社】住所・参拝時間、駐車場など
住所 | 犬山市字宮山3番地 大縣神社社務所 |
電話 FAX |
(0568)67-1017 (0568)67-3549 |
開門 | 午前6:00~午後6:00(ご祈祷受付時間は異なります) |
各種ご祈祷受付 | 午前8:30~午後4:30(随時)予約不要 初宮 安産 家内安全 商売繁盛 子授 縁結 厄除 交通安全 病気平癒 七五三 方除 旅行安全 |
駐車場 | 敷地内50台程度 敷地外多数 ※行催事時は近隣に臨時駐車場多数あり |
※近隣採石場へのダンプカーが多く通りますので安全運転お願いします。
おおがた神社でも検索は出ますが、別の場所が出てくることも有りますので、「おおあがた神社」で地図検索しましょう。
駐車場は境内と、境内横の駐車場に50台ほどは停められます。
年末年始や七五三の時期など、参拝者の多い時は近隣にかなり多くの臨時駐車場が開いていますので、遠方から来ても停められない程の事はないかと思います。
少し歩きますが、この距離くらいまでの駐車場ならまっすぐの歩道が有りますのでベビーカーでも大丈夫そうです。(なだらかな坂道)
※右角が駐車場、左奥の丸印が神社です。この道沿いに数カ所駐車場があります。
【大縣神社】に祀られている神様
大縣神社は尾張の国を開いたとされる大縣大神(おおあがたのおおかみ)をお祀りした神社です。
大縣大神は紀元前3年に本宮山より現在の地に祀られて2020年以上も経つ歴史ある神様なんですよ。
【大縣神社】おすすめの参拝順
参拝の方は、まず手水舎で手と口のお清めを。
感染防止策として柄杓を使わず手口のお清めが出来るようになっています。
元々が人感センサー式の手水舎なので通常水は流れておらず、近づいてから竹の先まで水が来るまでに少し時間がかかります。
「御本殿」 事業繁栄・開運厄除
参拝の順は、まず御本殿で事業繁栄・開運厄除の守護神へお参りしてください。
大縣神社の建造物の中でも、御本殿は「大縣造」と称される特殊建築だそうで、国の重要文化財とされています。
建築に詳しい方は、参拝しながらこういった見所も楽しめるのかもしれませんね。
「姫之宮」 安産祈願・婦人病予防・縁結び
次に、奥へ進みます。
美しい朱色が目を引く姫之宮が見えますので女性の守護神である玉比売命(たまひめのみこと)へお参りします。
玉比売命は安産・子授け・婦人病・縁結びなどの神様です。
女の子の七五三参りが多いのも姫之宮様が祀られているからですね。
「大国恵比須神社」 商売繁盛・縁結び・五穀豊穣・夫婦和合・病気平癒
姫之宮から左へ進むと大国様、恵比須様と聞き馴染みのある大国恵比須神社がありますので、次にお参りしてください。
言わずと知れた福の神であり、縁結び・農耕・医薬・商売繁盛・学問の神様として親しまれています。
ちなみに大国様(だいこくさま)と大黒様(だいこくさま)は違う神様で、ご存知の方も多い七福神のだいこくさまは大黒様の方です。
大国様は大国主神(おおくにぬしのみこと)、日本の神様で、縁結びや土地の神様などとして古くから信仰されています。
一方、七福神の大黒様はインドから伝わった神様で、日本では食・財の守護神として祀られています。
同じく七福神として馴染みのある恵比須様は、実は七福神の中で唯一、日本古来の神様。
産業の神として、幅広い職業に分け隔てなくご利益があるというからありがたい。
七福神をお祀りする神社の中でも恵比須様を祀っている所は他の七福神の神社に比べてダントツに多いらしく、日本の恵比須様への親しみ、信仰の深さを感じますね。
この三か所は必ずお参りしていただきたいところですが、大縣神社には良縁成就のむすひ池や、ミニ鳥居など御祈願をおススメしたいスポットが他にもあります。
【大縣神社】おすすめの参拝スポット
むすひ池は沈む時間と場所が大事
先にご紹介した3か所を回るコースからは見えない場所になりますが、姫之宮様のすぐ裏に小さな池があり、そちらが「むすひ池」です。
こちらでは祈願紙に願い事を記入してむすひ池に浮かべます。
浮かべた祈願紙に100円硬貨くらいの硬貨を乗せてお祈りし、速やかに沈むと願いが早く成就するそうです。
沈まないと願いが叶わないとは書いてないので、安心して御祈願下さいね。
また、沈む位置によっても近ければご縁は身近に、遠ければ遠方にと言われています。
ちなみに「むすひ」とは人と人のご縁だけでは無いそうなので、恋愛成就以外の目的でもご利益があります。
多くの皆さんのご縁が結ばれますように。
姫の宮様の前に「むすひ池祈願受付所」となっていましたので、御祈願前に受付に行ってみてくださいね。
ミニ鳥居をくぐる
正しくは、開運招福ミニ鳥居くぐりと言います。
見ての通り小さな鳥居がありますので、願いを込めてミニ鳥居をくぐると合格・厄除け・良縁などご利益があるそうです。
大人でもくぐれなくは無いですが、お子さんが通られていることが多いですね。
祓串(はらえぐし)でご自身を祓い、靴を脱ぐなど、手順が入り口にありますので、一通り読んでから御祈願下さい。
祓串(はらえぐし)とは、ご祈祷の際に神主さんが使う白い紙のたくさん付いた棒の事です。
ミニ鳥居のすぐ近くに置いてありますので取扱いに注意して利用してください。
初穂料は200円です。
梅園の見頃は2~3月
姫之宮様と大国恵比須神社の間の山の斜面に梅の木が一面に植わっています。
※写真は2020・2下旬頃
満開時には一面、白とピンク色でとってもいい香りに包まれています。
梅まつりの様子はまた別のレビューが載せてありますので参考にして下さい。
開催時期 2月中旬~3月中旬頃
協力金 入り口付近で、梅まつりを維持していくための協力金を募っています。
※写真は梅まつり開催時
一口100円以上となっています。
↓梅まつりの詳しい記事はこちら↓
珍しい姫石とは?
梅園を下りた所に祀られている「姫石」。
近くで見ると分かりますが、女性器の形をしているとされています。
例年地域を上げて盛大に執り行われる「豊年祭」でも女性器のモチーフや姫様など、姫之宮様は大きく取り上げられています。
コロナ禍では各種イベントが中止や制限の元での開催となっていますが、神社のホームページで詳細をご確認の上でお出かけください。
車で10分程度のすぐお隣、小牧市にある「田縣神社」(たがたじんじゃ)には男性器のモチーフが祀られているので、女児・女性のお参りには「大縣神社」、男児・男性のお参りには「田縣神社」と参拝を分けている方も多いようです。
↓田縣神社の現地レビュー記事をご覧になりたい方はこちら↓
神宮遙拝所
お伊勢さんと親しまれる伊勢神宮へ遠くからでも御祈願する事が出来ます。
この鳥居へ向かうと、熱田神宮もお参りする事が出来るので、遠方になかなか行けない今のご時世でも有り難い限りです。
交通安全祈願のご祈祷を受ける車を停める駐車スペースの奥にありますが、ルート的にはお帰りの前にお参りされるのが順序よく回れると思います。
【大縣神社】本宮社
姫之宮様の隣を奥へ進むと「本宮社」の大きな鳥居が建っています。
鳥居の下にはポツンと賽銭箱がありますが、こちらは遙拝所(ようはいじょ)と書いてあります。
遙拝所とは、遠く離れた場所から神仏を拝む所です。
この先をずっと行くと、大縣大神が現在の地に移されるまで祀られていた尾張本宮山、大縣神社奥宮があります。
本宮山頂までは20分ほど坂道が続きますが、ある程度整えられた道なので小学生くらいのお子さんやご年配の方でも厳しいほどの道のりではありません。
ただ、砂利だったり段差の整っていない階段などもありますので足腰に自信のない方や、草履・下駄などをお召しの方は無理をしないでくださいね。
進むのが難しい方は、こちらの遙拝所でお参りをなさるのが良いと思います。
奥へ進むと、神社が建っている辺りの賑わいとは打って変わって、森の中の静けさです。
情けないことに私は中盤で少し息が上がってきましたが、空気もひんやりして清々しい気分になります。
途中、車止めのチェーンが張ってありますが、徒歩の方はそのまま進んでいって大丈夫です。
奥へ進んでいくと道が二股に分かれていて右には朱い鳥居が。
この朱い鳥居へ進むと、その先には姫之宮様の奥宮があります。
姫の宮様の鳥居を横目に、来たままの道をまっすぐ行くと、分岐があったり鳥居があったりしますがそれぞれに親切な標識がありますので、目的の方向へ進んでください。
実は私は途中で引き返すことにしました。
夕暮れ時で森の中が少し暗くなってきたのと、本宮山頂の少し手前の尾張信貴山では美しい眺望も拝めると聞いたので、その眺望を楽しむ為にも、天気の良い昼間にリベンジしようと思います!
本宮山頂を目指すだけではなく、信貴山本堂や、岩が祀られていたり、祠があったりと色んな個所を回り登山を楽しまれる方もいるようです。
尾張本宮山頂へのここまでの道のりは歩きやすいですが、姫の宮奥宮や、そのまた奥は登山道といった感じの道だそうなので、すべて回るには動きやすい靴と、それなりの体力が要りそうですね。
【大縣神社】古神札返納
交通安全祈願のご祈祷スペースと隣接して、「古神札納所」があります。
古くなったお守りやお札、神棚を返納される時はどなたでも利用が出来ます。
本来は授かった場所へ返すことが望ましいですが、旅行先のお土産など返納が難しい場合も多いので、その際は日頃からお世話になっている場所へお願いするのが良いそうです。
基本的にはお寺で授かった物はお寺へ、神社で授かった物は神社への返納をします。
受付で申し込みを済ませ返納をして下さい。
【大縣神社】野外のお手洗い
上で紹介した古神札納所の裏に、参拝客用のお手洗いがあります。
野外施設ですが、とてもきれいでした。
参拝などで外で過ごす時間が長いですし、お手洗いが近くなることもありますので利用しやすいですね。
他には、御祈祷を申し込んだ方がご祈祷時間まで待機する建物にもお手洗いがあったと思いますが、ご祈祷頂いたのは数年前なので今の詳細は分かりません。
境内隣にある広めの駐車場にもお手洗いが有ります。
犬山市コミュニティバスのバス停そばなので、利用される方も多いです。
【大縣神社】でお守り購入
本宮社横の受付でお守りを販売しています。
商売繁盛や、無病息災、学業成就、交通安全などオールマイティーに揃っています。
もちろんおみくじも有りますよ。
姫之宮様と大国恵比須様の間にも、お守り・おみくじの立派な販売所が。
何度か参拝に行きましたがいつも開いていました。
以前は時期によってこちらは開いていない時もあった気がしますが、一ヶ所で混雑しないように開けているのかもしれませんね。
【大縣神社】その他見どころ
最近では可愛い絵馬や、干支の作品などが飾られています。
本宮社への道のり中腹あたりは、階段や植木が整備されていて、清々しい気持ちになれるお散歩コースにもおすすめです。
常日頃からはあまりかかわることのなかった神社ですが、こうして足を踏み入れてみると改めて魅せられることも多くありました。
日頃から神社を訪れて神様のありがたみを肌で感じるのも良いものですね。
【大縣神社】豊年祭のご紹介と、まとめ
大縣神社の公式ホームページには、行催事予定なども掲載されており、年間通して様々なご祈祷や行事があるようです。
機会があったらご紹介したいしたいのが、奇祭として有名な、3月の豊年祭。
コロナ禍で、2年続けて例年通りの開催は出来ていませんが、本来なら地区を総出で毎年盛大に盛り上がるお祭りです。
例年開催時は広範囲に交通規制が引かれますので、お出かけの際はお気を付けください。
大縣神社への道は、名鉄小牧線の楽田駅からずっと長くまっすぐのなだらかな坂道ですが、お祭りのパレードやお稚児行列など、この道を神社に向かって練り歩きます。
神社からお帰りの際は、境内からその道をずっと先まで眺めて見て下さい。
※写真は梅まつり開催時。
街を見通す様な、なかなかの景色ですよ。
この道をまっすぐ、まっすぐと行くと、大縣神社の御祭神の墳墓と伝わる【青塚古墳】があり、のんびりできる史跡公園になっています。【青塚古墳】の詳しい記事はこちら↓
犬山市でお参りと言えば「成田山」もお勧めです。成田山の詳しい参拝記事はこちら↓