犬山市成田山ふもと、犬山伝統【犬山焼】窯元である「尾関作十郎陶房」が、築180年の歴史を保存修復し、雰囲気ある古民家カフェ&ギャラリーとしてよみがえりました!
店内は、至る所に犬山焼の魅力で溢れています。
新たなスタートを切った「尾関作十郎陶房」の古民家カフェ【喫茶わん】へお邪魔してきましたので、お店の様子や実食などレビューします。
※掲載内容は訪問当時のものです。
【喫茶わん】のメニューと実食
来店時のメニューと頂いたレビューをします。
メニュー
メニューが増えていく期待はありますが、オープン間もない現在は、ドリンクとセットのみを提供されています。
Instagramで公開の月間スケジュールにて、食事提供のお店が出張で来てくれる時のみ、ヘルシーで美味しいブランチを頂ける日をお知らせしてくれています。
ブランチの日は今のところ、金曜日に数回ありますよ。
引用:喫茶わんインスタグラムより
実食
初来店の今回は「わらびもちセット(和紅茶)」
各食器の艶やかなこと!
伝統の犬山焼食器を愛でながらコーヒータイムを楽しめるなんて、なんて贅沢なんでしょう。
実はお客さんの好きなカップを選んでも良いそうで、カップボードの中から選ばせていただきました。
日頃、犬山焼に触れる機会のない私には初めての体験でした。
ティーポットの蓋まで犬山焼なのは驚きでしたが、犬山焼の特徴でもある色柄がささやかに演出されていて、さりげなさも素敵。
こちらは紅茶ですが、ほんのり緑茶の様な味わいがあり「和紅茶」とネーミングされたとのこと。
ブランチにもついてくるお菓子も手作りで、はっさくのピールと、アーモンドや胡麻を練り込んだショコラの様なお菓子。
さて、犬山でも人気の高い飲食店「鉄板厨房 だるま」直伝だという「わらびもち」は本日のお目当ての一つ。
とろーり蜜をかけてぷるぷるのわらびもちをいただきます。
使用しているきな粉は、犬山銘菓「げんこつ飴」を製造されている「藤澤げんこつ」のきな粉を使っています。
口に頬張った時、満足感のあるボリュームと十分な食感を楽しめる丁度良い大きさ。
甘みときな粉の香ばしさ、わらびもちの心地よい食感どれをとっても、ひと口ひと口丁寧に頂きたくなる美味しさでした。
【喫茶わん】のお店の様子
駐車場や店内の様子をご紹介します。
駐車場と外観
こちらの広い場所が駐車スペースで、名札が立ててない場所はどこでも自由に停めてよいそうです。
坂を上った奥の白い建物が陶房で、その奥の家屋の中に【喫茶わん】が入っています。
「尾関家」は登録有形文化財に認定されており、住宅の老朽化に伴い5年をかけて修繕工事が行われました。
その修繕工事の際には様々なご縁も有り、この文化財をもっと多くの方に知ってもらいたいという思いを形にしたのが【喫茶わん】のオープンだったそうです。
建物だけでなく敷地全体から歴史を感じられますね。
店内
店内へ入るとまず広がる土間には、窯元を継がれた7代目のご家族が焼かれたという焼き物で彩られています。
茶箪笥の雰囲気をそのまま使った戸棚にカップが並ぶカウンターと、奥には大きなテーブル席。
カウンター席の上に下がっているランプシェードもカフェオープンの為に特別制作した犬山焼なんですよ。
Instagramで紹介されていてとっても素敵だったので、お目にかかれて嬉しかったです。
グループの方は、和室へ上がってくつろがれてもいいですね。
ギャラリーも兼ねているスペースには、もちろん犬山焼も展示されています。
食器だけでなく小物まで犬山焼で作られているので、手の届かない犬山焼を少しだけ身近に感じる事が出来ました。
さすが有形文化財と言うだけあり、どこを見ても歴史を感じる家屋も見ごたえ有りますね。
店内の奥にあるこちらの窓際席は特等席!
部屋と言うよりは廊下の突き当りですが、奥まっている静かな空間で、何といっても中庭の眺めが本当に素晴らしい。
季節折々の美しさが楽しめる中庭は、このスペースを生かした席や、フォトスポットとしてもお考えがあるそうで、どうなっていくのか楽しみですね。
【喫茶わん】の所在地や営業情報
住所 | 愛知県犬山市犬山白山平2 |
電話 | 0568ー61ー0031 |
営業時間 | 11:00~17:00 |
定休日 | 月~水 |
駐車場 | 多数有り |
すぐ近くには【成田山】があるので、犬山市内外、観光の方も多く集まるエリアになります。
入口は2箇所で、成田山参拝から徒歩で来店の方はこちらの入り口が近いです。
看板が目印で、フェンス手前の道を入ります。
車でも通行可能ですが、駐車場へは回り込まなくてはいけないので、動画を参考にしてください。
上記の入口から坂道をあがり、建物手前を右へ曲がり、奥の坂を下ったところが駐車場です。
もう一つの入り口はこちら。
モンキーパークやサンパークなどの施設からいらっしゃる方はこちらの入り口が近いです。
よっぽどの大型車でなければ通れますので安心してください。
ここを上がっていくと、先に紹介した広い駐車場があります。
まとめ
なかなか普段は身近ではない窯元ですが、こうして古民家カフェとしてたくさんの方が触れられるようになりました。
敷居が高いと感じていた方も、そうでない方も【喫茶わん】の存在が、犬山の伝統を感じられる素敵な場所になるといいなと思っています。
ご家族で営業されているお店ですが、犬山焼の食器の購入ももちろん可能ですし、7代目をはじめスタッフの方も丁寧に犬山焼の事、登録有形文化財のことから修繕までの秘話など、知識のない私にも丁寧に詳しく教えてくださり、とても勉強になるいい時間が過ごせる古民家カフェです。
是非一度足を運んでみてくださいね!
※オープン記念イベントとして、日本画家「谷中 美佳子」先生の作品展示や音楽イベントなど6月9日まで開催中です。
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