犬山市の観光名所と言えば、やはり【国宝 犬山城】です。
現存する天守としては日本最古の様式で、城好きを公言されている「ロンドンブーツ1号2号」の田村 淳さんが犬山観光特使を務められている事でも有名な、とっても人気のお城です。
【国宝 犬山城】は国宝なのに、最近まで個人所有だった唯一のお城としても有名で、平成16年までおよそ100年もの間、成瀬家の所有でした。
お城に詳しくなくても、感動の景色や、へぇ~と思える簡単なお城情報など、とても楽しめますので、犬山城目当てで無い方でも、犬山に来たからには是非立ち寄ってみてください。
私も今回久しぶりに犬山城に入ってみたので、詳しくレポートしてみます。
※掲載内容は訪問当時のものです。
【国宝 犬山城】住所、問い合わせ先、電車でのアクセス方法
住所 | 犬山市犬山北古券65-2 |
電話 | 0568-61-1711 |
開城時間 | 9:00~17:00(入場16:30まで) |
定休日 | 12/29~31 |
犬山城への電車でのアクセス方法
電車でお出かけの方は、犬山駅、または犬山遊園駅で下車します。
どちらの駅から歩いても同じくらいの距離になります。
犬山駅下車後、城下町を通って犬山城へ向かう事が出来ます。
駅からお城まで直行して徒歩15分程度。
先の方に見える犬山城を眺めながら城下町を楽しめるルートです。
犬山遊園駅下車後、すぐ傍を流れる木曽川沿いを西の方に見える犬山城へ向かうルートです。
東からお城へ向かう道となりますが、白いお城が川と緑に映える美しい眺めです。
徒歩10分強程度ですが、登り坂があります。
お車でお出かけの方は、近隣に多数有料駐車場がありますので、城下町散策もされるかどうかで場所を選ばれると良いと思います。
【国宝 犬山城】の入場料
個人(一般) | 550円 |
個人(小中学生) | 110円 |
団体(30人以上) | 1割引き |
団体(100人以上) | 2割引き |
団体(300人以上) | 3割引き |
天守入り口手前に発券所がありますので、券売機または窓口で券を購入してください。
コロナ対策として、発券所前で検温と消毒が必須となっています。
【国宝 犬山城】への入城ルート
【犬山城】への入城は、犬山城前広場から。
大きな石碑が来城者を出迎えてくれます。
この石碑は【犬山城】を訪れる方の記念撮影スポットにもなっていて、この日も七五三の女の子や、観光客らしきカップルが写真を撮って見えました。
なだらかな坂道をしばらく行くと、だんだんと【犬山城】を囲む緑豊かな景色になってきます。
途中からやや傾斜が大きくなってきました。
【犬山城】天守への入城ルート途中には、縁結びの「ハート絵馬」で人気となっている「三光稲荷神社」へ繋がる朱い鳥居があり、写真スポットとして人気なので思わず足を止める方も多いです。
犬山城前広場の横には「三光稲荷神社」へ直接上がる石段もありますので、「三光稲荷神社」を参拝しつつ境内を抜けて犬山城へ向かうことも出来ます。
「発券所」の手前は結構な急坂ですが、もう少しなのであと一息頑張りましょう!
上から坂を見おろした景色です。
紅葉のこの時期はどこを見ても一段と美しいですね。
元々はこのあたりも【犬山城】の敷地だったので、入城の道のりをレビューしてはいますが、正確に言うと、現在地はすでにお城の中ということになります。
【国宝 犬山城】天守へ入場!
「天守」外観
それでは、天守入り口で入場券を出して鉄門(くろがねもん)をくぐります!
鉄門をくぐってすぐの眺めがこちら。
白壁の輝く【国宝 犬山城】が見えますが、この垣根を越えればお城の全貌はいよいよです。
名古屋城と比べると、規模が小さく感じますが、お庭の景色全体とお城が見渡せる景色になんだか心癒されます。
お天気も良く、とても綺麗なので、ここぞとばかりに写真を撮ってしまいました。
入り口で見上げるお城はやっぱり貫禄がありますね。
犬山城は土足厳禁!
靴は入り口で係の方から渡される袋に入れて持って入ります。
「天守」地下1~2階
さて、入ってすぐは地下2階にあたる所です。
お城の外から屋根を高さ毎に数えると3層ですが、中へ入ると階段は確かに地上4階まで上がりますので、いま何階?と確かめながら見学してみて下さい。
地下2階は階段を数段上がって入りますが、板の間なのに壁はむき出しの石垣。
現代だとかなりモダンで格好良いですね。
階段は真ん中で仕切られ、上がりと下りの一方通行になっていて、どこも狭く人一人通るのがやっとのスペースです。
この狭さも敵に攻め込まれた時の備の内だとか。
ひとつ上がった地下1階も石壁の板の間。
写真は地上1階(下から3フロア目)から階段を見おろしたところ。
結構な急こう配で迷路の様なので、苦手な方は少しクラッとするかもしれません。
この地下2階と地下1階の階段は暗めで狭く感じますので、ゆっくり気を付けて上り下りしてください。
「天守」地上1階
下から3フロア目に着くと窓からの光が差し込む明るい地上1階です。
ここには色々な展示物と、殿様が使用する「上段の間」があります。
奥には「武士かくしの間」と言って、殿様を守る武士が左奥の小さな木戸の向こうに待機していたそうです。
その隣に【国宝 犬山城】の木造模型があり、暗めの城内で日の光が当たってなんだか神々しいですね。
他には「甲冑」や「屏風」など迫力ある年代物が展示されています。
「甲冑」は3体あり、赤の皮ひもや亀甲模様の緑の装飾糸など、当時もおしゃれさを意識して作られるのかな?と思うほどカッコ良いつくりですね。
地上1階には「石落としの間」という部屋があり、外から攻め上がってくる敵に石を落として城を守っていたそうです。
実際に城を守った窓辺から外を見ると、なんだか戦国時代の風景を感じられるような気がしました。
「天守」地上2階
次に地上2階です。
真ん中に大きく四角に仕切られた部屋「武具の間」があります。
「武具の間」の周りを「武者走り」という幅の広い廊下がグルリと囲んでいます。
地上1階と地上2階はには「武者走り」があり、この「武具の間」で武器を取り、「武者走り」を駆け回ったのだろうと思い描くと同時に、ネーミングがとても分かりやすくてお城素人にも解釈しやすいな思いました。
地上2階の「武具の間」には、現在、【国宝 犬山城】を含む国宝 5城の写真が飾られています。
「天守」地上3階
地上3階は「破風の間」(はふのま)
地上2階から3階の階段は頭上注意です!
特に下りは小柄な方でも頭を下げないと危ないので気を付けて下さいね。
こちらは特に展示物はありませんが、お城を正面から見た時の、弓なり型になっている窓が「破風の間」の階になります。
「天守」地上4階
いよいよ地上4階、「望楼」(ぼうろう)です。
階段から赤い絨毯が敷かれていて、なんだか気分も少し高まってきます。
見張りに使われていただけあって、感動の見晴らし。
精度の高いカメラなら名古屋駅あたりまで見えるそうですよ。
【国宝 犬山城】天守には、城主だった成瀬氏によって増築された回廊が有ります。
回廊の手すりは大人の膝上程の高さしか有りませんので、高所が得意でない方は足がすくむかもしれません。
でも素晴らしい景色なので、可能な範囲で見て貰いたいです。
木曽川が悠々と流れていく様が美しいです。
木曽川の右手に見えるのはは岐阜県各務原市の伊木山。
秋晴れの空の元、この景色を見られ興奮状態での撮影でした。
風もなく、水面がまるで鏡の様。
奥に見える白い橋「犬山橋」や木曽川対岸は【国宝 犬山城】の撮影スポットとして人気です。
別名「白帝城」(はくていじょう)と呼ばれるようになった佇まいはその撮影スポット辺りから見る事が出来ます。
紅葉するお庭を見降ろしたところ。
東方面には「犬山ホテル」跡地に新しいホテルが建設中です。※訪問当時です。現在は「ホテルインディゴ犬山有楽苑」がオープンしています。
工事のクレーンの先には犬山の人気観光スポット「日本モンキーパーク」の観覧車が見えます。
その少し右には「成田山」。
とっても渋くて格好良い写真ですので、【犬山城】へお出かけの際は、是非チェックしてみて下さい。
【国宝 犬山城】まとめ
お城の床はミシミシと音を立て、数年前までは階段も古く味わいがありましたが、観光の方の安全のため、階段は修繕されて上りやすくなったようです。
ただし、かなりの急角度なので老若男女を問わず、手すりをしっかり握って頭を低くして上り下りしましょう。
入城時に靴を脱ぐので履物は関係ありませんが、階段が急なのでスカートは避けられた方が無難です。
コロナ禍では、スタッフの方が定期的に消毒をしてくれていますので、急な傾斜は無理せず手すりを使って上り下りしてください。
お城のお庭にはお土産屋さんや甘味などお城を眺めながらの楽しみも有ります。
ゆっくり楽しんでお手洗いに行きたくなったら、鉄門(くろがねもん)より中にとても綺麗なお手洗いがありますので安心です。
【国宝 犬山城】をより楽しみたい方は、ガイドさんをお願いする事が出来ます。
ボランティアスタッフさんですので、事前予約をして交通費のみお支払いするようです。
入場チケットには、【犬山城】のみだけでなく、城下町の他の施設の見学もできるお得なセットもありますので、犬山をじっくり観光してみるのもいいですね。
興味のある方は犬山観光案内所まで是非お問い合わせください。
犬山城は9時開場ですが城下町のお店は10時以降に開店されるお店が多く、時間と共に混雑してきますので、犬山城を見学するのは朝イチか夕方閉城前がオススメです。
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