犬山市の市境から車で5分程度の小牧市田県町に奇祭で有名な【田縣神社】(たがたじんじゃ)があります。
男性のシンボルを祀るという珍しさからか、遠方からの参拝客も多い神社で、毎年3月15日の「豊年祭」は多くの方が集まる天下の奇祭と注目されています。
七五三詣りなど、神社選びをする方に分かりやすいよう【田縣神社】を簡単にご紹介します。
※掲載内容は訪問当時のものです。
【田縣神社】の住所・電話・ご祈祷種類
住所 | 愛知県小牧市田県町152番地 |
電話 | 0568-76-2906 0568-76-2099(FAX) |
御祈祷受付時間 | 9:00~15:30(個人は予約不要) |
御祭神 | 御年神様・玉姫命様 五穀豊穣、家業繁栄、開拓、恋愛、子宝、安産、縁結び、夫婦円満、商売繁昌、厄除開運、諸病の平癒など |
駐車場 | 敷地内多数駐車可能 |
県道27号線沿いで、立派な鳥居が建っていますので分かりやすいですよ。
【田縣神社】の参拝順
鳥居をくぐる前に必ず一礼をしましょう。
20メートルくらい先の左手に「手水舎」がありますので、参拝の前に手や口を清めましょう。
コロナ禍ではどちらの神社でも柄杓を出しておらず、感染対策をしていますね。
水の量が少なめで分かりにくいですが、竹を伝ってくるお水が出ています。
大きな社務所が正面にあり、ご祈祷の受付などを巫女さんが受けてくれます。
取り扱いのお守りの種類はホームページに写真付きで紹介があります。
【田県神社】の神様は本殿の「御年神」(ミトシノカミ)と奥宮の「玉姫命」(タマヒメノミコト)の二柱です。
まずは社務所から右手、本殿の「御年神」様(ミトシノカミ)へお参りをします。
「御年神」は農業をつかさどる神様で、地元では昔から稲の豊作を願い大切に祀られてきた五穀豊穣の守護神です。
こちらの本殿の中に天下の奇祭「豊年祭」で担がれる事が有名な、大男茎形(男性の性器の形)がお供えされています。
次に参拝するのは、本殿から左奥へ進む「奥宮」です。
「奥宮」では「玉姫命」様(タマヒメノミコト)が祀られています。
「玉姫命」はご存じの方も多いと思いますが、子宝・安産・縁結びなど、子孫繁栄の神様で、絵馬には「元気な赤ちゃんを授かりますように」や「無事に生まれますように」「健やかに育ちますように」などお子さんにまつわるものが圧倒的に多く、ご両親や家族の愛情に溢れています。
ここまで進んだら、是非「玉姫命」の隣にある「珍宝窟」もお参りしてください。
「珍宝窟」は二つ球体の石をさすってお祈りするものです。
左右それぞれでご利益が異なりますので、説明を読んでお祈りしてくださいね。
お賽銭を奥の洞窟状の所へ投げ入れる方も多いですが、少し目立たない賽銭入れがありますので、こちらに入れてください。
以上が【田縣神社】の参拝順になります。
【田縣神社】はこんなところ
御由緒
はっきりと記されてはいませんが、弥生時代から創建されたのではないかと言われる由緒ある神社で、古くから男茎形をお供えする風習があり、商売や子孫、全ての生命の育成繁栄を願うことが出来ます。
車で数分のところにある犬山市の「大縣神社」と並んで、どちらも知名度が高く、たくさん参拝の方が見えますが、特に七五三詣りでは、女児は「姫野宮」と呼ばれる「大縣神社」、男児は「田縣神社」とそれぞれを利用する方も多いようです。
上でもご紹介した通り、「田縣神社」でも奥宮で「玉姫命」様(タマヒメノミコト)をお祀りしていますし、「田縣神社」の御由緒にも万物の育成とありますので、もちろん男児・女児どちらでも健やかな成長を祈願する事が出来ます。
↓犬山市【大縣神社】の記事をご覧になる方はこちら↓
森の中にある清々しい空気感の壮大な他の神社とは異なり、「田縣神社」の境内は日当たり良く太陽のエネルギーまでも頂けるような、明るく力強い神社です。
駐車場
敷地内の正面と南側に十分なスペースがあります。
参拝者休憩所
社務所の並びに広い休憩所があります。
毎年行われる「豊年祭」の写真なども飾られていて、お神輿を見物することも出来ます。
※コロナ禍での豊年祭は写真コンテストは中止となっています。
お手洗い
整ったお手洗いがありますので、お子さん連れも安心です。
【田縣神社】天下の奇祭「豊年祭」
毎年、3月15日に五穀豊穣、万物育成、子孫繁栄を祈願する神事が「豊年祭」(ほうねんまつり)です。
豊年祭では大きな檜で毎年新しく、直径約60センチ、長さ2メートル以上、重量約280キログラムほどの大男茎形を作成し神輿に収めてお祭りを行います。
御本殿の中の左右に、大男茎形が2つお供えされています。
※各種ご祈祷中は本殿の中の撮影は控えてください。
コロナ禍では一般のお客さんは参列出来なかったので詳しくは分かりませんが、色が新しそうな向かって左にお供えされているものが令和3年の豊年祭に使用された形かと思います。
本殿の壁沿いに朱い紙で包まれて並んでいるのは、きっと毎年「豊年祭」で選ばれる5人衆が持つ男茎形でしょう。
その男茎形など、様々な大きさのものが奥宮に収納されていました。
「五人衆」とは、応募の中から選ばれた女性五人で、籤取式(くじとりしき)という神聖な儀式にてくじを引いて決定されます。
この五人衆が両手で抱えるくらいの大きさに作られた男茎形を持ち、「大男茎形」を収めたお神輿と共に豊年祭の行列を行います。
例年豊年祭は、メディアでの紹介も多く知名度が高い為、外国人の観光客や遠方からの参拝の方なども多く、行列を一目見ようと集まり、「大男茎形」や五人衆と写真撮影をしたり、男茎形をなでてご利益を頂こうと盛り上がるそうです。
まとめ
県道沿いにあり、外からは広く見えますが、境内は見通しの効く範囲の広さでご祈祷場所も分かりやすいです。
足元の整備がされている為、着物をお召しの方や、草履を履いたお子さんも参拝しやすい神社なので七五三に限らずお正月などもありがたいですね。
ご祈祷が長くなってお疲れの時にも便利なスーパーがすぐ横にあります。
機会のある方は是非ご参拝ください。
犬山市【大縣神社】の詳しい記事はこちら↓
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